測量チーバくん
チーバくんと一緒に測量を学ぼう
測量とは
測量とは、地球表面上の点の関係位置を決めるための技術・作業の総称で、地図の作成、土地の位置・面積の計算、状態調査などを行うことを含むこともあります。
国又は地方公共団体の実施する基本測量、公共測量等は測量法の第5章の各規定に従って登録された測量士又は測量士補でなければ行うことできません。また、こうした測量は測量法の第6章の各規定に従って登録された、営業所ごとに測量士が一人以上置かれた測量業者でなければ請け負うことはできません。
さらに公共測量とは、測量に要する費用の全部、または一部を国・公共団体が負担・補助して実施する測量をいいます(測量法第5条)。
つまり、私たち測業業者は、国家資格である測量士が所属する、国等の実施する基本測量や国、県、市町村等が発注する公共測量全般を請け負うことのできることを許された者なのです。もちろん、測量法で測量士以外でも行うことが認められている民間発注の測量や小規模の測量であっても、測量業者が行えばより一層の正確性が保証されます。
それでは、測量について、その道具(器械)からチーバくんと一緒に学んでいきましょう。
ポール・チーバくん
測量といえばこの紅白のポールですね。
赤と白の長さは20cmずつで、一般には長さ2mで木製です。ポールの先端だけは鉄製で尖っていて、地面に突き刺すことができます(絶対に人を突いたり投げたりしてはいけませんよ。)。
測量では、目標として使用したり、高低差のある場所で水平距離を測ったり、ポール2本を水平、垂直に置いて地面のおおよその勾配を測定(ポール横断測量と呼んでいます。)したりします。
ポール・チーバくん
あらゆる測量の現場で最もよく使用されているのがこのTS(トータル・ステーション)です。皆さんも道路上などで作業をしているのを見かけると思います。
距離を測る光波測距儀と角度を測るセオドライトとを組み合わせたもので、以前はそれぞれ別々の器械を使って、別々に測量していましたが、いまではこのTSで距離と角度を同時に観測できます。これによって、測量したい点の平面的な位置を素早く正確に求められます(使い方によっては高さも求められます。)。
また、このTSにはマイコン機能と液晶画面が内蔵されていて、測量した結果をすぐに確認でき自動的に記憶しますので、そのデータをパソコンやプロッタ(製図機)に入力(転送)することで、観測から計算、帳票作成、地形図の編集までを効率よく行えます。
RTKチーバくん
RTKとは、Realtime Kinematic(リアルタイム・キネマティック)の略です。リアルタイムは即時とか同時とかいう意味、キネマティックは映画=キネマ(シネマ)の語源にもなった動的なという意味の言葉だそうです。
チーバくんが持っているのが、そのアンテナをポールの先端に付けた受信機です。測量技術者はこれを持って動きながらGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球測位衛星システム、GPS(アメリカ)、GLONASS(ロシア)、Galileo(中国)、準天頂衛星(日本)等の衛星測位システム)の信号を受信します。動きながらリアルタイムに結果がわかるという優れものです。
ドローン・チーバくん
近年、特に注目されているのがドローンなどの無人航空機(UAV:Unmanned aerial vehicle)によって行う測量です。UAVによる測量の最大のメリットは、従来の測量に比べて、測定やデータ収集にかかる時間と費用を大幅に削減できる点です(その代わりといってはなんですが、測定したデータの解析や展開、加工にはそれなりの技術と時間が必要です。)。
チーバくんが操作しているのが、カメラを搭載した写真測量用のドローンです。この他にレーザースキャナを搭載した大型のドローンも登場しています。
ドローンによる写真測量では、低空で撮影した高解像度の膨大な枚数の写真を3次元データに加工し、それをICT建機に渡して自動施工を可能とするなど、国の進める建設生産システム全体の生産性向上(i-Constructionと言われています。)に準拠する手法として大いに注目されています。
ちば測協オリジナルデザインの「測量チーバくん」は、千葉県から【千葉県PRマスコットキャラクター チーバくん 千葉県許諾 第A1754-1】で使用許諾を受けています。